AirMac Time Capsuleで自宅Wifi環境 & 2TBの共有ディスクを構築
今回は、2TBの大容量共有ディスクによってノートPCの容量不足の解消ができ、かつ最高のWifi環境を構築できるAirMac Time Capslueについてご紹介します。
名前が似ているAirMac ExtremeとAirMac Expressとの違いについても説明させて頂きます。
目次
AirMacとは?〜無線LANルーターとは何か〜
まずAirMacシリーズとは、無線LANルーターのことです。
無線LANルーターとは、家の中にWi-fi環境を作るための補助装置です。
わざわざ補助と書いているのは、無線LANルーターを買ってきただけではWi-fi環境を構築できないからです。
下述するように、OCNと無線LANルーターを有線LANで繋ぐことによってWi-fi環境が構築できます。
自宅にネット環境を構築する手順
新たにネット環境を構築したいと思ったとき、やるべきことは1つか2つです。
手順①
家電量販店にいって、OCNやらYahooやらBIGLOBEやらSo-netというプロバイダと契約します。
契約はネットでも出来ますし、煩わしいオプションの勧誘を受けなくて良いのでオンラインで申請したほうが楽かもしれません。
【プロバイダ業者にやってもらえること】
→光回線の工事 ※有料だが絶対に必要
→ONU(もしくはホームゲートウェイ)の貸出 ※有料だが絶対に必要
→LANケーブルの贈呈 ※大体の場合1本だけ付属でもらえる
【自分でやること】
→ONU(もしくはホームゲートウェイ)とパソコンをLANケーブルで繋いで、ネットが使えるように初期設定する
まずはこれだけで、有線LANでのネットが使えるようになります。
初期設定については一見難しく感じるかもしれませんが、説明書通りに行えば必ず出来ますし、たくさんのホームページでやり方を紹介しています。
手順②
無線LANルーター(Airmac)とONU(もしくはホームゲートウェイ)を有線LANで繋いぐ。
ホームゲートウェイに無線LAN機能がついているのであれば、無線LANルーターは不要。
【自分でやること】
→無線LANルーターの購入
→無線LANルーターの初期設定
こちらの初期設定も説明書通りに行えば必ず出来ますし、たくさんのホームページでやり方を紹介しています。
無線LANルーターの設置によりWi-fiが使えるようになります。
以上で自宅にWi-fi環境を構築できます。
これが無線LANルーター(AirMac)の役割です。
ONUとホームゲートウェイ
ここでONUとホームゲートウェイについて説明しておきます。
ONUとは、一昔前のADSLの時代に「モデム」と呼ばれていたものと光回線バージョンです。平たく言えば、「光ケーブルをLANケーブルに変換してくれる装置」です。
パソコンには光ケーブルを直接接続することが出来ないので、ONUがないと絶対にネットが出来ません。
ホームゲートウェイとは「ONUに色々な機能を追加した装置」です。当然光ケーブルをLANケーブルに変換してくれますが、それだけではありません。
一例として、
- 光電話用の接続口があり、契約すれば電話機とホームゲートウェイをケーブルで繋ぐことで固定電話が使えるようになる
- ルーター機能がついており、たくさんのLANケーブルの接続口がついているので、複数のPCでネットが使えるようになる
※ルーター・・・普通はネット回線1つにPC一つしか繋げないが、一つのネット回線に複数のPCを繋げられるようにする分配装置。
- 無線LAN機能がついており、ホームゲートウェイがあればWi-fiが使える
といった機能を持つ製品があります。
ホームゲートウェイに無線LAN機能がついているのならば、無線LANルーターは不要なのでAirmacは必要ないということになります。(手順①で終了)
このようにAirMacは無線LANルーターの一種なので、他にもBuffaloやNEC、I-O DATA等といった会社の競合製品が多々あります。
AppleのAirMacは無線LANルーターの中では上位モデルに位置付けられているので、競合会社の安い製品はAirMacの1/2程度の値段で購入することができます。
しかし、無線LANルーターは金額の差が出やすい商品です。
Wi-fi信号の届く距離、繋がりやすさ、動作の安定性(急に通信が遅くなったり切れたりしない)が金額によって大きく異なります。
使いたい場所の空間の広さを考えて、購入製品を選びましょう。
一人暮らしの1K程度であれば4000円の無線LANルーターでも十分です。
二人暮らしの2LDKあたりから10000円クラスのものが欲しくなってきます。
AirMac Expressがこれにあたります。
戸建て住宅の場合は、1, 2階にWi-fi信号を届かせる必要があるため、1.5〜3万円クラスのものが必要になります。
AirMac ExtremeとAirMac Time Capsuleがこれにあたります。
もしくは中継機というWi-fi信号を中継して増幅する装置を追加購入するという手もあります。
AirMac Time Capsuleとは?〜Extreme や Express との違い〜
AirMacが無線LANルーターだとわかったところで、Express, Extreme, Time Capsuleの違いについて説明します。
まずはAppleの公式ホームページの比較をご覧ください。
Wi-Fi - Wi-Fiベースステーションを比較する - Apple(日本)
これを見ると、
価格は Express < Extreme < Time Capsule
性能は Express < Extreme = Time Capsule
であることがわかるかと思います。
Expressはメリットデメリットがはっきりしていて、
【利点】
- 小型
- AirPlayによりiPhoneやMacから音楽を飛ばし、Expressに繋げたスピーカーで流すことができる
- 安価
【欠点】
- 無線LANの通信速度が最も速い規格802.11acに対応していない(11nまで)
- Wi-fi信号が他2機種よりも弱い
- 外付けHDDが接続できないので、共有ディスクを構築できない
ということです。
最速規格である11acを必要とする人はほとんどいないと思います。おそらくほとんどの方が今まで体験したことがあるWi-fiの通信速度は11nかそれ以下です。
更に小型で安価であることから、マンション住まい等の1R〜3LDKくらいの方には導入機として非常に魅力的です。
一方、ExtremeとTime Capsuleの違いは
内蔵の2TB(もしくは3TB)のHDDがあるかどうか
のみです。
2TBの外付けHDDは8000円〜10000円で購入することが出来ます。ExtremeとTime Capsule(2TB)の価格差は1万円なので、内蔵のほうが見た目がスッキリすること、外付け HDDの場合はコンセントが必要なことを踏まえると、Time Capsuleのほうが魅力的な商品だと思います。
但し、3TBの外付けHDDは9000円〜13000万円で購入することができるので、2TB仕様より更に1万円値上がりする3TB仕様のTime Capsuleはあまりお勧めしません。
また共有ディスクとしての用途はあまり考えず無線LANルーターとしてのみ利用するのであれば、AirMac Extremeで決まりでしょう。
- 大容量が必要なPC作業(写真や動画の多量保管)がない人
- デスクトップPCやノートPCが一台しかなく、共有ディスクにするメリットがない人
にとっては、Time Capsuleは無用の長物となります。
私はAirMac Time Capsuleを愛用していますが、非常に快適です。
自宅にWi-fiを導入したいときや手持ちの無線LANルーターが壊れてしまったとき、引越し等で住環境が変わるときは是非導入を検討してみてください。