高度情報処理技術者を専門外&業務未経験者が目指した結果

2019年勉強開始、独学です。過去の家づくりや家電記事もおまけに残してあります。

将来の収支についてファイナンシャルプランナーに無料相談した

ファイナンシャルプランナー兼保険営業マンに「将来の収支がどうなるか?」について相談させてもらいました。計算方法も簡単に紹介したいと思います!

 

目次

 

計算に必要な情報

今回使用したのは「未来予報’sⅡ(みらいよほうずつー)」というソフトです。

必要な情報として、

  • 家族構成
  • 収入
  • 住宅プラン(家賃、ローン等)
  • 生活費
  • 貯蓄(現時点)
  • 資金形成(株式投資等の資産運用)
  • 一時支出(突然の病気や事故、冠婚葬祭)

がありますが、簡単にするために「資金形成」「一時支出」については考えないでおきます。

シミュレーションの結果として

  • 収支グラフ
  • 資産残高グラフ

が得られます。

グラフには本人の年齢・配偶者の年齢・末の子の年齢が横軸に示され、いつ頃どのような苦境に立たされるかイメージできます。

その結果を晴れ・曇り・雨の3段階で評価してくれるのですが、一度でも年間収支がマイナス(=赤字)になると雨になるようです。

 

今回の我が家の結果を利用すれば、大雑把ですが同じような将来予想はできると思いますので、是非ご参考にして頂ければと思います。

 

 

我が家のシミュレーション条件

今回のプランの基本条件はこのようにしました。赤字が条件を3パターンに変更した部分です。

【家族構成】

子供は3人(予定)、2歳ずつ違う

子供は幼少期から高校まで私立か公立か、大学には行くのか、一人暮らしするのかetc.

  1. 子供は全員幼稚園、高校まで公立、大学は国公立で一人だけ一人暮らし、残りは実家から通う
  2. 子供は全員幼稚園、高校まで公立だが、大学は一人私立の理系、残り二人は私立の文系とし、全員一人暮らし
  3. 2と同じ条件

 

【収入】

500万円/年を現状とし、世間の平均賃金上昇率と同じように上がっていく

退職金は60歳で1500万円とし、退職後は300万円/年で65歳まで定年延長して働く

妻は働くのか(働くとしてもいつからいつまでか)

  1. 働かない
  2. 働かない
  3. 妻が40歳から55歳まで180万円/年で働く(一人目が中学校に入学してから、三人目が大学を卒業するまで)

 

 

【住宅プラン】

家を購入するまで:アパート暮らしで家賃は8.3万円/月

家の購入条件:今年中に建てる、頭金1000万円、ローン2500万円、35年ローン、金利1.2%

家の維持費:修繕費やメンテナンス費用として1万円/月

 

【生活費】

生活費:21万円/月(保険や水道光熱費も含む)

↑私たちはこんなにかからないと思ったのですが、一般家庭の平均だそうです。子供が生まれると習い事やら食費やらでこのくらいかかるのかも知れませんので、言われた通りにしました

老後の生活費割合:80%(子供が家を出たり、生活が質素になるので減る)

 

【貯蓄】

現在の貯金:1000万円で金利0%(全て頭金に消える)

毎年の貯蓄:月10万円を目標とする(これはシミュレーションの判定のみに影響する)

 

結果 

条件1. 子供が全員国立大学 & 妻が働かない 場合

最初のうちは年間50万円程貯金できるが、一人目が大学に進学したと同時に年間赤字に突入。上の二人が大学を卒業するまでの6年間で900万円あった貯金を100万円まで減らしてしまう。その後退職までに貯金は800万円程に回復し、退職金のおかげで老後は何とか暮らしていける。

 

条件2. 子供が全員私立大学 & 妻が働かない 場合

子供たちが高校生の間は条件1と同じなので少しずつ貯金できるが、一人目が大学に進学して僅か3年で貯金が底を尽きる。資金繰りができないので、誰かに合計800万円程借りないと詰む。その後退職金で借金を返済するものの、私が70歳の時には再び貯金が底を尽きるため、家や資産を売り払ってでも何とか生きて行くしかない。

 

条件3. 子供が全員私立大学 & 妻が一時期働く 場合 

一人目が中学に進学したときから妻が働き始めるため、大学に進学するまでの6年間で貯金が1300万円程まで膨らむ。しかし妻が働いていても、大学進学後は年間赤字に突入何とか貯金が底を尽きることなく子供達の大学卒業を迎えることができ、老後も条件1同様に暮らしていける。

 

はい、物凄く厳しい現実が見えてしまいました…。

しかもこのシミュレーション条件には多くの希望的観測が含まれています。

まず、収入が上がり続けていくという前提が厳しいでしょう。大手企業でも50歳をピークにしてその後は収入が減少するのが一般的です(子供の大学進学の時期と大体同じなのが嫌ですよね)。

このシミュレーションでは41歳で900万円、50歳で1000万円程の収入があることになっていますが、私の会社でこれほどの収入は考えられません。800万円が精一杯という感じです。こうなってくると、この計算よりも年間100〜200万円程収入が少ないはずです。つまり、現実的には条件1や3であっても赤字になります。

老後の生活資金が退職金頼みというのも大問題でしょう。30年後に本当にその額がもらえる保証はありません。退職金というのは基本的にないものとして考えなければいけないと思います。

また病気や怪我、冠婚葬祭や子供の行事などによる一時支出を考えると、スタート時から100〜200万円くらいは常に緊急用として貯蓄しておきたいです。

 

これ以外にもたくさん希望的観測が含まれていますが、この程度の考察でもわかる通り、計画時点で破綻しています。シミュレーションをしてみてわかったことは、子供たちが大学へ行く前にどれだけ貯蓄できるかが勝負です。感覚として最低2000万円、出来れば3000万円は確保しておかないと不安が拭えません。

子供が生まれてから18年間ありますから、やはり年間100〜150万円の貯蓄計画を立て、それを遵守していかなければいけないでしょう。月10万円というのは高いハードルに間違いありませんが、子供が3人欲しくて、かつ大学にも行かせたいと思ったらやるしかありません。

 

ファイナンシャルプランナーに相談したことで、お金の大切さと収入を増やすことの難しさを再認識できました。それだけでも非常に価値があったと思います。