研究テーマを取り上げられてただの作業員になった
高度情報処理技術者を目指すと決意して1ヶ月も経たないうちに、衝撃の展開です。
私は明日から物理研究者にならなければならないようです。
目次
2019年1月17日、上司3人から呼び出されました
上司1(物理系)「当部署の花形、メインテーマである物理系の研究でさぁ、Aさんがメンタルをやられちゃったんだよ」
私「あーAさん最近元気なかったですもんね…(あのデスマーチ研究でついにドロップアウトが出たか…まぁ時間の問題だったな)」
上司1(物理系)「だから代わりに君にこのテーマに入ってもらうことになったよ」
私「…はい?」
上司1(物理系)「君のやっている材料研究ってさぁ、後輩に引き継ごうとしたけど上手くいかなかったよねぇ?」
「技術難度が高くて君以外だと上手くいかないみたいだから、製品化のハードル高そうだし一旦置いとくってことで」
「メインテーマで余裕が出て来たり、物理系(専門分野が物理)の新しい人員が確保出来たらまた戻してあげるから」
私「ちょ、ちょっと待ってください」
「私は物理は完全に専門外で、物理で博士号を持っているAさんの代わりが出来るとはとても思えないのですが・・・(あのデスマーチ研究で余裕なんて今後出るわけないだろ!?予算も限られていて人員の確保も無理に決まってるだろ!?)」
上司1(物理系)「大丈夫大丈夫。同じく物理で博士号を持っているBさんに君の指導をお願いしたから大丈夫だよ。」
私「…いやそういう問題ではなくて(Bさん超多忙で死にそうなくらい働いてるし、実験指導なんてしてる時間ないだろ!?しかも3回大丈夫って言ったぞ…)」
上司1(物理系)「材料系で単独テーマを持ってるの君だけでしょ?他の材料系研究はチームでやってるから人員の移動が難しくてねぇ」
私「私は自身の研究テーマだけでなく、材料系の他テーマでもアイディアを積極的に出してお役に立てているつもりだったのですが…(つまりお前の研究あんま重要じゃないし止めても大丈夫だろってことか?)」
上司2(材料系)「だよね、だからこれからも材料研究の若手リーダーとして、打ち合わせとかには引き続き出て…」 ボソボソ
上司1(物理系)「いや、君には物理研究の専属になってもらうから、材料からは完全に離れるよ」
私「物理系で違う単独業務をしているCさんのほうが適任では?(上司2もっと声張って!)」
上司1(物理系)「Cさんは別の研究テーマが忙しくて、Aさんの業務の引継ぎは難しいんだ」
私「いやしかし、私は本当にメインテーマの専門知識は全く持っておらず、新入社員と何ら変わらないレベルだと思うのですが…」
上司3(物理系、部署長)「まぁとにかくそういうことだから。専門外で大変だと思うけど、君は優秀(笑)だから大丈夫。頑張ってね、明日から」
…はい、こんな感じで材料研究をクビになりました。
粘ったんですが全然駄目でしたね。
自分なりには材料研究の中では目立って成果を出せているつもりだったんですが、勘違いだったようです。
個人的には「そろそろ平社員から1ランク昇進できるかな?」とか勝手な妄想をしていたので、専門性を失って数年内に昇進する野望が断たれたことのショックも非常に大きかったです。
この日と翌日は呆然として仕事も勉強もほとんどできませんでした。
その後眠れなくなり、寝不足から風邪まで引きました。
病は気からって本当ですね。
「今までこれだけ頑張ってきたのに、新年早々なんて不幸なんだ…」
と仕事が辞めたくなるくらいメンタルが不安定になり、現在(業務変更命令があって約3週間後)でも研究者というよりBさんの命令のままに体を動かすただの作業員のような扱いを受けています笑
(まぁ物理研究においてど素人なのは事実ですし、まだ業務変更して1ヶ月経っていないので仕方がないと思っています)
これからどうするか
高度情報処理技術者を目指したモチベーションは
「材料研究にITを持ち込んで、今流行りのマテリアルズインフォマティクス(材料情報工学)を社内に導入したるで!ワイがこの会社の材料研究に革命を起こすんや!!」
だったのですが、なくなりました笑
…悩みに悩みましたが、やめませんよ情報処理技術者の勉強は!!
材料(専門)× IT(専門外)のコラボレーションから
物理(専門外)× IT(専門外)のコラボレーションに変わっただけです!(白目)
31歳目前にして、新入社員に逆戻りです。
これから業務の勉強もしなければならないので勉強時間は減りそうですが、諦めずに頑張ります。