ITパスポートの合格体験記
無事試験を終え、多分合格しました(正式な発表は試験の翌月中旬)!
ITパスポートのトータル勉強時間や試験の感想について書きたいと思います。
目次
試験結果・成績
早速ですが、試験の直後に確認できる試験成績はこのようになりました。
この結果は試験の直後に表示されるだけでなく、試験後1時間くらいしたらIPAホームページのITパスポート試験の利用者ログインから確認出来ますので、その場で数字を暗記する必要はありません。
結果として、試験までに解いた過去問とほぼ同じくらいの点数になりました。
試験においては各分野で2〜3個初めて聞く(もしくは完全に忘れている)単語が出てきたので、完全にカンで回答した問題が8問程度あり、少々焦りました。
特にマネジメント分野において初めて聞く単語が多く、3〜4問あったと思います。
マネジメント系は問題数が少ないので総合評価点への影響は少なかったのですが、やはり正答率がガクッと落ちましたね。。。
と言っても試験の傾向や全体的な知識レベルは変わらないので、過去問である程度得点できていれば、合否に影響するレベルで出来ないということはないです。
ITパスポートのトータル勉強時間と開始時期
私は試験の1ヶ月前から参考書を購入して勉強を開始しましたが、情報系の専門知識が全くない私でも6日間で事足りました。
試験まで3週間以上余ってしまったので、忘れないように毎週1回ずつ過去問を解く羽目になり、4回分も余計に解くことになりました。
トータル勉強時間は、購入した参考書1冊を1周読み終えるのに8時間、過去問は1回分が約1時間かかり、7回分解いたので7時間、計15時間になります。
勉強の開始時期を調整すれば、過去問は3回分で十分だったと思います。
何故なら、4〜7回目の過去問は忘れないように週1回のペースでやっていたものの、3回目の正答率とほぼ変化がなかったからです。
参考書1周と過去問3回分で、おそらく8割程度は点数が取れるようになっているはずです。
逆に言えば3回分は絶対に解いた方が良いです(理由は後述)。
・毎日2時間の勉強時間が確実に取れるならば1週間前から
・不安なら2週間前から
・前日を丸一日勉強に使えるなら一夜漬け
でも合格可能だと思います(情報系が専門外&業務未経験でも)。
具体的な勉強方法
使用する参考書ですが、
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平成31/01年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室
- 作者: 栢木厚
- 出版社/メーカー: 技術評論社
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この1冊のみで十分です。
もしこの1冊を読んだだけでは不安が残るのであれば、
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平成31/01年 栢木先生のITパスポート教室準拠 書き込み式ドリル
- 作者: 技術評論社編集部
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を追加購入しても良いかもしれませんが、ITパスポート教室を読んで過去問3回分にチャレンジしたあとで判断したほうが良いと思います。
私はITパスポート教室だけで十分だったので、書き込み式ドリルは購入しませんでした。
ITパスポート教室の詳細なレビューは別記事にしてありますので、興味のある方はご覧ください。
この参考書(ITパスポート教室)は、内容を頑張って暗記しようとせず、暗記ノートに書き写したりもせず、書いてあることを理解しながら読み進めていくと、1周読み終えるのにおそらく8時間前後かかるのではないかと思います。
1日2時間程度かけて読み進めていけば、4日間で読み終えられるはずです。
基本的には2周読む必要はありません。
過去問に挑戦してみて、全く忘れているとか、合ってたけど記憶があやふやだった分野だけ見直せば十分です。
過去問を解く際に利用するITパスポートドットコムの過去問道場では答えの解説がついているので、ITパスポート教室を読み直した回数は2回、計3〜4ページくらいだったと思います。
ITパスポートドットコムの過去問道場では正答率や解答時間までしっかり測りながら解けます。
素晴らしいサイトですので、利用しない手はありません。
参考書を1周読み終えた時点で最新の過去問を1回分解いてみてください。
私の場合は初回は正答率78%と、参考書を読んだ直後にも関わらず正答率があまり高くありませんでした。
原因は
・全体的な時間配分がわからず焦っていたこと
100問を120分で解く&たまに計算問題があるということで、時間が足りなくなるのではないかとめちゃめちゃ焦っていた。実際はゆっくり解いても80分程度で終わる。
・ひっかけ問題にまんまとやられたこと
問題は「適切でないものを選べ」なのに、焦っているので「適切なもの」を無意識に選んで解答してしまったりした
・問題と答えがストレートすぎて無駄に勘ぐってしまい、ドツボにはまったこと
問題が「システム設計で行うことはどれか」とあり、答えに「〜を設計する」というものが用意されていると、流石にこれは簡単すぎるだろと怪しんでしまい別の解答を選択して間違えた。意外と多い
です。
つまり、試験自体への慣れが必要なのです。
翌日に過去問2回目をやったところ正答率が81%になり、翌々日に3回目をやったところ正答率が88%になりました。
この間、参考書を読み直したりはしていません。
毎回同じような問題もよく出る(CRMとは何か?等)のでそれらの正答率が上がったことと、試験に慣れたことによる得点率の向上です。
その後は試験当日まで1週間に1回分(所要時間は1時間程度)のペースで過去問を解いていきましたが、
4回目:88%
5回目:91%
6回目:89%
7回目:90%
と、ほとんど点数が変わらなくなりました。
(新たに知識を増やしていないのだから当然といえば当然ですよね)
そして本試験も正答率88.5%と、同じような結果になりました。
つまり、この参考書(ITパスポート教室)のカバー率が9割程度なのかなーと思います。
100問の試験でカバー率が9割あれば十分でしょう。
試験を受けた感想と、過去問から手を付け始めることへの疑問
上述の通りITパスポートは15時間程度勉強すればかなりの確率で合格できる試験だと思います。
その割には合格率が50%と意外と低いのは、
・申し込みはしたけど途中で勉強を諦めた
・申し込みはしたけど受けなかった
という人たちの影響が大きいと思います。
この原因を作っているのが、「過去問だけやれば受かる!」という情報を真に受けて、過去問から手を付けてしまうことではないかと感じています。
確かに、ITパスポートドットコムの過去問道場で過去問を何回分か解いたら受かったというのは事実だと思います。
毎回似たような問題が出ているので、過去問からやったほうが効率が良いというのも事実でしょう。
しかし、過去問を解くことから始めるというのはメンタルが強い人向けの勉強方法です。
ITパスポートには、上位の情報処理技術者試験と同じようにストラテジやマネジメントといった、理系の若手社会人や学生には聞いたこともないような言葉で構成された分野があります。
しかも試験100問のうち前半がこういったストラテジ、マネジメント系で、何にも知識が無い状態で過去問に挑むと数十問にわたってボッコボコにされるわけです。
ここで心が折れて勉強を諦めてしまう人がたくさんいるんじゃないかなーと感じました。
素直に参考書を8時間かけて読んだほうが、不安も感じず、心穏やかなまま合格まで歩んで行けます。
話は変わるのですが、私はITパスポートの本試験までの間、余った3週間で次の目標「応用情報技術者」の勉強をしていました(そのうち記事にします)。
ITパスポート試験の直前には応用情報技術者の勉強もそこそこにしていた状態だったわけですが、上述の通りITパスポート試験の成績は全く変わりませんでした。
ITパスポートで問われるのは知っているor知らないの表層的な知識だけです。
言葉の中身を理解して、自身の技能として活用していくことを求められる応用情報技術者の勉強は、はっきり言ってITパスポートの正答率の向上には無関係でした。
応用情報技術者の勉強にはITパスポートの参考書を読んでいたことが非常にプラスに働きましたが、逆はそうでもないんですね。
段階を踏むって大事だなーと感じた試験でした。