高度情報処理技術者を専門外&業務未経験者が目指した結果

2019年勉強開始、独学です。過去の家づくりや家電記事もおまけに残してあります。

応用情報技術者の午後試験、選択問題で何を選ぶか?

午後試験対策を一通り行って、選択すべき問題が見えてきました。

問題選びの参考にしていただければ幸いです。

 

目次

 

(改めて)著者情報

  • 年齢は2019年3月で31歳
  • 情報系は専門外
    (理系で大学院卒だが、専攻は電子材料分野)
  • 仕事も情報系とは全く関係ない
    (企業内で材料研究→物理研究に従事するサラリーマン)
  • 元々情報機器には別段詳しくない
    (あえて言うならiPadを愛用しているくらい)
  • 文系でもないので、企業経営や事業戦略に関する知識も皆無

 

詳しくはプロフィールをご覧いただければと思います。

以上のように、「何で情報系の資格取りたいの?笑」というレベルの知識&環境にいます。

 

特に強制力が働いているわけでもないのですが、仕事&将来のことを考えて情報系の資格取得を決意して2018年12月末から勉強開始しました。

 

2019年の1月末にITパスポートを受験して無事合格し、基本情報技術者や情報セキュリティマネジメントをすっ飛ばして応用情報技術者の2019年春試験に応募しました。

 

応用情報技術者の参考書を1冊読んだところ、相性の問題なのか

 データベースがカケラも理解できない

 プログラミングは意外と理解できている

ということがわかっています。

 

 

午後試験の問題の種類

  • セキュリティ 必須
  • ストラテジ(経営戦略、情報戦略、コンサルティング)
  • システム構成技術
  • ネットワーク
  • データベース
  • プログラミング
  • 情報システム
  • 組込みシステム
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

 

以上の分野から11問出題され、4問選択して必須のセキュリティを含めた計5問に解答します。

試験時間は2時間30分なので、1問あたり30分で解く必要があります。

1門の中に複数の設問があり、小問の数は4〜10個くらいまで様々です。記述問題も選択問題もあります。

 

 

「文系だからマネジメント、ストラテジ系全部乗せ!」は危険

ストラテジ、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査を選べばテクノロジー系の問題を選択しなくて良いことになります。

応用情報技術者のほうが基本情報技術者より簡単とネット上の一部から言われる所以です。

 

専門外の私は最初、この戦略で乗り切ろうと考えていました。

たしかに、何も勉強しなくてもそこそこの点数が取れるという点は同意します。

 

しかしこれは運ゲーになる(運が悪いと正答率6割に届かない)ためオススメしません。年2回しかない受験機会をギャンブルで費やしても良いという方はそれでもOKかもしれませんが…。

 

なぜ運要素が非常に強いかというと、問題分野が広いため出題も様々で、難易度の高さが年度によってかなりばらついているためです。

システム監査は出題の技術分野(データベースとかネットワークとか)の基礎知識が必要になることもありますし、サービスマネジメントはITILの専門用語を知っている前提の選択問題があったりします。

偶に回答15分で満点近く取れてしまう問題もあるのがご愛嬌です笑

 

これらのマネジメント、ストラテジ系問題は、全体的な傾向として15〜20分程度で回答を埋められる問題が多く時間の節約になるので、問題文をサッと流し読みして簡単そうな1、2分野を選択すると良いでしょう。

 

 

「情報系が専門だから全部テクノロジ系!」は時間が足りなくなるかも

専門の人がテクノロジ全部乗せで挑むのは多分大丈夫だと思いますが、どこかの問題でつまづいたり時間配分をミスると、一気に得点率が悪くなる可能性があります。

 

-1するとか、単位が微妙に違うとか、文章をしっかり読んでおかないと失点する問題がよくある上、答えが数式や数値なので文系問題のように部分点を稼ぐのが難しいです。

そして、前半の設問でそれをやってしまうと後半の設問も引きずられて失点し、3割程度しか得点できない、という状況も有り得ます。

 

テクノロジ系はケアレスミスが本当に怖いです。

 

時間が足りなくなった時のためにマネジメント、ストラテジ系から1問選択できるくらいの準備をしておくことをオススメします。

 

 

必須のセキュリティ問題は比較的簡単な点取り問題

必須の情報セキュリティですが、テクノロジ系とマネジメント系の半々くらいの分野で、知識で解答するところと文章を読んで判断するところの両方があるので安定して得点しやすいです。

分野としても狭く比較的勉強しやすいというのも非常に嬉しいです。

 

今までに7回分の過去問を解きましたが、正答率は8割程度でした。

時間も15~20分で解けるため節約になります。

絶対に重点的に対策しておくべきでしょう。

 

その結果として、情報セキュリティと切っても切り離せないネットワーク分野の勉強もすることになります

これにより、ネットワークもかなりの確率で選択問題の有力候補に入ってきます。

 

 

オススメ選択問題 5問

私が午後問題の重点対策問題集を1周やり終えた感覚として、オススメできる問題をご紹介します。

使用した問題集のリンクはこちらです。

[Amazon]

2019応用情報技術者午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)

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 [楽天]

この問題集のレビューはそのうち記事にしたいと思います。

 

1. 情報セキュリティと一緒に勉強することになるネットワーク

毎年似たような傾向で対策もしやすい印象です。上で書きましたが、必須問題のセキュリティと関連が深く、ついでに勉強しやすいです。

覚えることもあまり多くありません。IPアドレスに関する基本的な知識を習得すると、ある程度得点が取れるようになる気がします。今までに計7回分の過去問を解きましたが、大体6〜7割の正答率でした。解答に必要な時間は20〜25分程度です。

得点源としては少々物足りませんが、コスパの良い問題だと思います。

 

 

2.前提知識がほぼ不要で専門用語もわかりやすいプロジェクトマネジメント

マネジメント、ストラテジ系で最も得点を取りやすいのがプロジェクトマネジメントだと思います。用語も簡単で直感的に理解しやすく、文章もシステム監査やストラテジ問題に比べると易しい印象です。

「常識的に考えてこうだろう」という解答もあり、ノー勉でもそこそこ行けます。ストラテジ系とサービスマネジメントは覚えることが多く勉強が必須なのとは対極的です。

 

意外なことに、業務が情報系で実際にプロジェクトマネジメントに関わっていたりすると、自身の経験とのギャップから正答できなくなったりするらしいです(本当に?)。

 

今までに計6回分の過去問を解きましたが、正答率は7〜8割でした。解答に必要な時間は20〜25分程度です。

セキュリティを解き終わったらまず手をつけても良いかもしれません。 

 

 

3.時間はかかるが理解できれば得点を稼ぎやすいデータベースorプログラミング

私の場合はプログラミングが何故か相性が良く、計7回分の過去問を解いて正答率が8割程度でした。しかし専門外なので一文一文じっくり読まないと理解できず、相応の時間がかかりました。大体25〜35分はかかります。

 

人によってはデータベースがそういう扱いになると思います。というか午後問題の重点対策問題集をやった感じでは、データベースのほうが問題の幅が狭いため勉強しやすく、安定して点を取りやすいらしいです。

この2分野は完全にテクノロジ系なので、問題を解いて理解できるようになればなるほど安定して得点が稼げるようになります。

専門外だと中々苦労しますが、それに見合った価値がありそうです。偉そうなことを言いながら、私はデータベースが全く理解できず諦めていますが笑

時間に焦ると解けなくなる可能性が高いので、中盤戦でやっておきたい分野です。

 

 

4.毎年の傾向が似ていて対策しやすいシステム構成技術

待ち行列と稼働率、サービス形態(PaaSとか)だけはしっかり押さえておく必要がありますが、毎年似たような傾向の問題が出ています。対策がしやすい分野だと思います。

と言いつつも内容が理解できず全く得点が取れない年があったので少々不安も残ります。計6回分の過去問を解いて正答率は7割程度でした。解答時間は20〜30分とまちまちです。比較的簡単な確率問題、計算問題が出てくる可能性が高いです。

設問を軽く読めば問題のジャンルがすぐわかるため、解けそうかどうかの判断がある程度つくところが良いです。

 

 

5.文章をしっかり読めばそこそこの得点が取れそうな組込みシステム

身近な電子製品が対象となる分野のため、問題文や設問の内容はかなり理解しやすいです。特定の電子製品が対象となる問題のため、当該分野の専門知識がないと解けないような問題は出て来ず、文章内に必ず説明があります。そういった意味で勉強時間が少なくて済む分野かもしれません。

そこそこに計算問題が出てきますが、単位を間違えず、 ひっかけ問題(文章中に条件の特例があったり)に気を付ければ正答率を上げられます。時間が足りず焦っていると盛大にやらかす危険性がある分野でもあるので、注意が必要です。

計7回分の過去問を解きましたが、正答率は7〜8割でした。解答時間は30分程度です。

システム構成技術と組込みシステムはまず設問を流し読んで、簡単そうなほうを選ぶと良いと考えています。

 

まとめ

皆さんはどの問題を選びました or 選ぶつもりですか?

 

私はまだ試験前ですので、試験後に実際に選んだ問題と結果をご報告させて頂きます。

本番では問題の難易度により選んだ有力候補の5問から4問に届かなかった場合は、マネジメント、ストラテジ系をサッと流し読みして簡単そうな問題を1つ選択するつもりです。

 

無事一発合格できるといいのですが・・・。

勉強を開始して2ヶ月が経ち、応用情報技術者の試験勉強は一通り終えてしまいました。想定より早く、試験の2ヶ月前に終わってしまったため、本番直前に復習する必要が出てくると思います。

使った参考書のレビューや勉強スケジュールの詳細についてはまた記事にします。

 

皆さんも合格を目指して頑張ってください!

 

[2020年8月15日追記]

2019年4月の試験で無事一発合格できました!

本番で選んだのは

  • セキュリティ(問1)
  • システム構成技術(問4)
  • ネットワーク(問5)
  • 組込みシステム(問7)
  • プロジェクトマネジメント(問9)

の5つでした!

本番ではセキュリティとネットワークでドツボにハマってしまい、試験時間の半分を費やしてしまいました。無線LANのことを全然知らなかったので…。

無茶苦茶焦りました。

 

そのため、時間がかかってしまうプログラミングは選択肢から外しました。

 

最後のプロマネを解き始めたのは残り時間が15分になってからです。

問題を流し読むこともできなかったので、問題文を見てからそれっぽいところを探してとりあえず埋めるか、問題だけで内容はイメージで保管してそれっぽいことをとりあえず書くか、ということをやりました。

 

過去問を解いたときは初回以外は時間が足りなくなったことがなかったので、本当に心臓がバクバクしました。

本番って怖いですね。

 

試験後は過去問を解いたときより圧倒的に出来が悪かったので落ちたと思いましたが、何とか受かっていました!

(午後は71%でした)

 

作戦通りというか、予定通りの問題を選択して無事合格できたのが何よりです。

午後問題の選択の参考にしていただければと思います!