高度情報処理技術者を専門外&業務未経験者が目指した結果

2019年勉強開始、独学です。過去の家づくりや家電記事もおまけに残してあります。

電験三種に合格しました

昨年4月に応用情報に落ちたと思い込み、

「暇になってモチベーションが維持できなくなる!なんでも良いから試験勉強しなきゃ!」

という勢いだけで受験を決めた電験三種ですが、今年合格することができました。

 

昨年「理論」「電力」に合格し、今年「機械」「法規」に合格しました。

 

昨年は落ちたと思っていた応用情報に受かっており、急ピッチで情報処理安全確保支援士の勉強を始めたため、結局電験三種の勉強時間は4月末から6月末までの2カ月しかなく、しかも4月末から5月末までは充電期間を作ってしまったので、正直諦めておりました。

 

法規については受験自体を諦めましたが、幸い「理論」「電力」が60点のギリギリ合格という結果になりました。

 

このときの勉強時間は、

・『ポケット版要点整理 電験三種公式&用語集』を1周読む ⇒ 5時間

・理論の過去問直近5年分(55点、65点、60点、60点、60点) ⇒ 10時間

・電力の過去問直近3年分(55点、50点、50点) ⇒ 6時間

計21時間でした。

 

 

ポケット本と理論と電力の過去問を2年分解いた時点で、

電験三種は公式と用語集の暗記だけで50点程度は取れそうな試験

であることがわかりました。

ポケット版 要点整理 電験三種 公式&用語集(第3版)

ポケット版 要点整理 電験三種 公式&用語集(第3版)

 

 

但し、理論については(過去記事にも書きましたが)10年以上前に一度チャレンジしたことがあります。

当時、試験一か月前から計50時間くらいは勉強したと思います。

(しかも10代の記憶力で!)

細かい知識は全く残っていませんでしたが、抵抗とかコンデンサの計算方法くらいは覚えていました。

理論だけ5年中4年で60点以上だったのはそのおかげもある気がします。

 

 

 

その後、理論3年分と電力を1年分追加で解いたのですが、意外なことに過去問を解いても得点が上がりませんでした。

 

『みんなが欲しかった!電験三種の10年過去問題集』

 という参考書を購入して勉強し、この参考書は解説が丁寧でとても良いものでした

(2年目の機械と法規の勉強でも非常に役に立ちました)

過去問のおかげで公式や用語集の復習にもなっていた実感があったのですが、点数は上がらず・・・

 

これが意味するところは、

「過去問だけでは受かるかギリギリのレベルに調整してある試験」

だということです。

4科目あるので、過去問だけで全科目制覇は結構難しくなっています。

 

 

 

 

それでも1年目で運良く2科目受かってしまったので、全科目取りたいなぁと思うようになりました。

(受験の動機も適当だったので、1年目で合格が1科目以下だったらやめていたと思います)

 

 

しかも今年は本命のプロジェクトマネージャが4月から10月に延期になり、ITストラテジストも中止になったことで、昨年よりも多少時間に余裕ができました。

 

そこで今年は、

・『ポケット版要点整理 電験三種公式&用語集』の機械と法規を復習 ⇒ 3時間

・機械の過去問直近10年分(55点、50点、60点、70点、50点、70点、30点、70点、70点、80点) ⇒ 20時間

・法規の過去問直近10年分(20点、12点、25点、57点、75点、43点、43点、63点、50点、39点) ⇒ 15時間

・法規の過去問直近10年分2周目(最低で68点、大体は80~90点台)⇒ 10時間

・法規の過去問の解説を一通り読みなおす ⇒ 3時間

計51時間勉強しました。

昨年の2倍以上ですね。

 

法規をH21からH23まで3年分やってみたのですが、参考書の類は一冊も買っていないので最初のうちは『勘』以外の何物でもないわけです。

その結果は12~25点と超悲惨でした。

参考書を買うべきか真剣に考えました。

 

それでも、とりあえず参考書は買わずに更に2年分の過去問を解いてみると、意外と点数が上がっていき、法規で合格点に2年連続で到達しました。

これはまぐれだったことが残り5年分を解くことでわかるのですが、それでも過去問10年分を1周やったことで低くても40点くらいは取れそうだという感覚を掴みました。

 

そう、法規については過去問とその解説ベースで勉強するのが結構効果的だったのです。

 ついでに言えば、「解答の説明で見たけど覚えてなかった」的な問題も散見されたため、過去問だけで合格点に到達するのでは・・・という考えが芽生えてきました。

 

一方で、機械についてはギリッギリですが合格点に達するかもなぁという手応えで、全体を通して7~8割くらいは受かりそうという結果でした。

機械が比較的上手く取れているのは、最後の選択問題になっていることが多い「情報工学」の問題が確実に解けるからです。

完全に応用情報を取得したおかげですね。

 

去年の機械は55点で一問足りず不合格だったのですが、その結果は今の実力通り(ちょっと運悪め)だったわけです。

 

自分の中で、

「もし今年機械を取っても、来年法規が取れるかどうかはバクチ。もし今年法規が取れたら、機械は参考書を買って確実に合格点に到達できるだろう」

という結論に至りました。

 

そこで、機械は今年取れたらラッキー、集中すべきは法規!という方針に決まりました。

 

 

 

私個人としては勉強で『2周目』をやるということがほとんどないのですが、法規はやる価値ありと感じてやってみることにしました。

いつも2周目となると答えを覚えてしまっていて目が流れてしまい集中できないので、今回は回答しながら解説を思い出せるかチェックするよう心掛けました。

・・・皆さんは普通にそうしているのですよね。

2周目が当たり前に出来る人、尊敬します。

私は2周目をやろうとすると物凄く退屈に感じてしまって、解いている途中でも他のことを妄想してしまったり、別のことが気になってしまったりして集中力が続かないのです。。。

 

 

そうして今年の試験の結果は、「機械」が60点、「法規」が70点でした。

 

機械は正直、致命的なミスを犯した(最後のプログラミングの選択問題で昇順と降順を間違えてしまった)ので落ちたと思いましたが、幸い合格点にギリギリ到達していました。最後の情報工学の選択問題が点取りどころだったので、これを間違えたとわかったときは本当に落ち込みました。

 

一方、法規は試験中から「いけそうだな」という感覚があり、(蓋を開けてみればそんな余裕があるわけではなかったですが)結果は70点と唯一ボーダーラインより多少上の点数で合格することが出来ました。

 

 

つまり最終的には計72時間勉強して、

理論・電力・機械=60点、法規=70点

で合格したわけです。

ほんっとうにギリギリですね!知人には言えないです。

 

ただ、ちゃんとした参考書を一冊も買わずに、最小限の労力とコストで受かった点はまぁ良かったと言える…のかもしれません。(言えない)

・『ポケット版要点整理 電験三種公式&用語集』

・『みんなが欲しかった!電験三種の10年過去問題集』

この2冊のおかげです。オススメできる書籍だと思います。

理論・電力・機械は過去問をやってもあまり点数が上がりませんでしたが、それでもやった価値はありました。

試験問題が上手く作られているので過去問だけでは点数が上がりにくいのですが、公式や用語の復習には確実になっていたと思います。

同じ点数でも、自分の中で解ける問題に対する自信のようなものが出てくるようになりました。

取れる点を確実に取れるようにする、という意味で過去問は非常に有用です。

 

 

電験三種は、

・過去問10年分とその解説だけで各科目の合格率は6~7割には到達できる

 ⇒ 過去問10年分だけで確実に合格できるようには多分ならない

・全科目を一年で取ろうと思ったら参考書は必須だが、三年かけても良いのであれば一年目は過去問だけ解いてとりあえず受けてみれば良い

 ⇒ 一年で受かりたいなら各科目の参考書を使ってしっかり勉強する必要あり

・巷では難しいと言われる試験だが、所詮選択問題なので、完璧に内容を理解しておく必要はない

 ⇒ 全て選択問題なのに合格は簡単ではない

 

という、何とも受験者によって感想が変わる試験だなぁと感じました。

ただ業界によっては非常に使える資格なので、興味がある人は非常に多いと思います。

 

「とにかく1年目は参考書なんて読まずに、過去問だけ解いて受けてみよう!」

 

というのが私が言える唯一のアドバイスですね。

試験範囲が膨大なので、参考書からやろうとすると挫折すると思いますし、社会人だったら時間が足りません。

 

紹介した2冊(ポケット本+過去問10年分)を全部やるとして、受験1年目は合計で100時間くらい勉強することになると思いますが、巷で1000時間とか言われているのを考えるとよっぽど少ないです。

私個人の感覚では、1000時間は言い過ぎですね。多分、全科目しっかり参考書を使って勉強した場合の時間ではないでしょうか。

 

翌年に持ち越しとなったとしておそらくプラス100時間、翌々年までかかっても更にプラス100時間くらいで何とかできると思います。これでも計300時間です。

 

 

繰り返しになりますが、験三種は過去問10年分を解いて一回受験してみてから参考書を購入するか考える、でも良いのではないでしょうか。

多分、全科目購入する必要はなくなると思います。

 

社会人&取得期限が決まっていないのであれば尚更です。

子どもがいたり仕事が忙しかったり、資格取得のためにそんなに時間は取れませんからね。

 

以上、無責任なことを言っていますので、業界の方でしっかり電験三種の知識を習得することに意味がある方は、参考にしないでください!