『栢木先生のITパスポート教室』レビュー
ITパスポート試験の参考書『栢木(かやのき)先生のITパスポート教室』の詳細レビューになります。
目次
基本情報
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平成31/01年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室
- 作者: 栢木厚
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/12/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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サイズ(実寸):21cm × 15cm 厚さ2cm
重さ(実測):426グラム
ページ数(索引等を除く):約370ページ
→文庫本よりは明らかに大きいですが、電車内や公共の場で読めるサイズです。持ち運びも大丈夫ですが、片手で読むのは少々難しいです。非力な私の場合、手が痛くなります。
構成:文章少なめ、絵多め、全10章
文章:易しい、初心者向け
1周読むのにかかる時間:8〜10時間
問題:各テーマ毎に確認問題あり
→内容はできるだけ簡単に書いてあり、「そういう名前なんだ」「そういう理論があるんだ」と表層的に紹介するところで留まっています。
ITパスポートで求められるレベルが「この単語知ってる?知らない?」という浅い部分までだからでしょう。
内容: 初心者にとって非常に良い
まず、ITパスポートに合格するために必要な費用はこの本の購入費+受験料だけで十分です。
他の参考書や問題集は購入する必要がない良書だと思います。
過去問は無料サイト『ITパスポートドットコム』の過去問道場で出来ます。
超有用サイトですので、ぜひ活用してください。
この参考書は、サッと流し読みをするだけなら読むのが早い人なら4時間もかからずに読めてしまうのではないかと思います。
しかし、セキュリティ分野の暗号化技術や、データベース全般などは文章をサラッと読んだだけでは素人の頭には入ってきませんでした。
「これってつまりどういう意味?」
と噛み砕きながら読んでいかなければならない分野があるため、一周読み終えるのに私の場合は8時間かかりました。
(私は理系ですが情報系は専門外で、業務も情報系とは全く関係ありません。パソコンやインターネットに関する知識もTHE・一般人です)
章末問題でITパスポート試験のレベルがわかるので、ぼんやりと全体像がイメージできていれば解答できることがわかり安心できます。
読みながら頑張って内容を暗記しようとする必要はあまりないと思います。
ITパスポートは選択問題なので、完璧に覚えておかなくても解答できるからです。
覚えようとするのは、過去問を何回か解いてみてITパスポート試験の感覚を掴んでからで十分です。
私の感覚では、この本の試験問題カバー率は90%程度です。
この本+過去問だけで正答率は9割前後になるということです。
この本を1周読み終えて、過去問を3回分解けば合格できるはずです。
(過去問は1回分で約1時間かかります)
多めに見積もっても、ITパスポートの試験勉強は15時間程度(参考書10時間、過去問5時間程度)で足りると思います。
総評: この本だけで合格可能
この本とITパスポートドットコムの過去問道場(無料サイト)だけでITパスポート試験には合格可能だと思います。
私の場合は本試験の正答率が88.5%でした。
この本は
・ITについて特別な専門知識、経験を持たない
・業務でパソコンは使っているけど…IPアドレスって何?というレベル
・新人(社会人)
といった情報分野に関して一般的な知識しか持たない社会人には丁度良いです。
すんなり読めると思います。
・高校生
・大学生
にももちろんオススメできますが、企業活動、法務、経営戦略等がイメージしにくい可能性があります。
「会社ってこういうもんだよね」「社会ってこういうもんだよね」という認識を持っているとスッと入ってくるのですが、無いと案外イメージしにくいかもしれません。
ただし社会の大前提みたいな部分は妄想でも補えるようなレベルです。
会社って何のために存在するの?と。
自分がもし社長だったら…と想像して文章を読めば大抵理解できます。
株投資に興味を持ってみるのも企業活動をイメージする上ですごく良いかもしれません。別方向(金儲け)に興味をシフトしてしまう心配がありますが笑
・情報系の大学を卒業した、もしくは在学生
・情報系の部署にいる
・情報系の企業でそれっぽいことをやっている
といった専門知識がある人には物足りないかもしれません。
私は情報系は素人なので、この本で初めて知ったことがたくさんありました!
ぜひ参考にしていただければ幸いです。