高度情報処理技術者を専門外&業務未経験者が目指した結果

2019年勉強開始、独学です。過去の家づくりや家電記事もおまけに残してあります。

A013【家の外観を考える&家そのもののコストも見直し】2016/07/12

今回は家の見栄えとコストについて考えていきましょう。

家を立派に見せたいですが、コストは極力抑えたいですよね。

 

目次

 

立派に見える家の形

私たちは来客が多い「おもてなしの家」をコンセプトに上げているように、人に見られることをとても意識した家づくりをしています。

www.terupapa.com

 

家そのものを豪華に見せたければ、

 

  • 正面から見て大きく見えるように(横長の家)
  • 立体感があるように(屋根を付けたり、家の凹凸を増やす)

 

ということが重要だと思います。

 

妻の当初のイメージでは、シンメトリーで三角屋根のある洋館のような家にしたいと考えていました。

 


しかしセキスイハイムの場合、全体を三角屋根にすると

 

100万円以上価格が上がるうえ、太陽光パネルの積載量も減ってしまう


ということで三角屋根にわざわざ変えるのは馬鹿らしいと思うようになりました。

かといって予算に限りがあると凹凸のない真四角な家になりやすく、三角屋根もない場合はどうしても味気のない印象になってしまいます。

 

 

となると、コストを抑えて家そのものを豪華に見せるには

 

「正面から見て大きく見えるようにする(奥行を縮めて横幅を拡げる)」

 

ということになります。


ただし2坪家を広げるだけでも100万円前後コストが上がりますから、少し横長にするのにも相当予算的に厳しくなります。


2坪広げれば単純に間取りが広くなる分、三角屋根や家の凹凸よりも外観以外の恩恵を受けやすくコストパフォーマンスが良いとは言えるかもしれませんが・・・。

 

屋根裏部屋や屋根裏収納を作ったり、凹凸感を利用して個性的な間取りを作ったりしたいというのであれば、三角屋根や家の凹凸も外観以外に大きなメリットがあると言えるでしょう。

 

 

 

エクステリアで豪華に見せる

一方、家の見栄えを構成する要素として、家そのものと同等かそれ以上に重要になるのはエクステリアです。

 

シンプルな家でもエクステリア次第では豪邸に見えるでしょうし、立派な家でもエクステリアが何もないと寂しい印象を与えてしまいます。
土地の広さによって当然変わってきますが、一般にエクステリアにかかる費用は建築家屋の1割程度だそうです。

 

つまり、私の場合は予算総額が3000万円ですから、

家2500万円 + エクステリア250〜300万円 + 申請手続き等100万円

くらいの計算です。

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エクステリアは間取りには直接的に影響しませんが、

  • 目隠しや日除けになる
  • 庭ができる
  • カーポートは雨対策になる

といった外観以外の大きなメリットを持っています。


外観を豪華にしたいという主目的だけを考えて100万円使うのであれば、元々2500万円する家を2600万円にするより300万円のエクステリアを400万円にしたほうが圧倒的に効果は大きくなると思います。


エクステリアの費用として実際にいくらくらいかかるのか、近いうちに見積もりを出してもらって感覚を掴みたいと思います。

 

 

 「家を豪華に見せたいなら、少ない費用で効果が大きいエクステリアにお金をかける」


のが最善ということになりますが、その前に家そのもののコストを見直しましょう。

 

 

 

家そのもののコストの見直し

まず外壁です。外壁は面積が大きい分、高級なタイル外壁か通常の外壁かで100〜200万円程価格が変わってくるようです。


ただし、高級タイルであれば何十年も(セキスイハイムの営業マンが言うには一生)塗り替えが不要な一方、通常外壁では20年スパンでの塗り替えが必要になります。


通常外壁の場合、10年も経てば汚れもかなり目立って、残念な外観になってしまっているかもしれません。


また高価な(メンテナンスフリーの)外壁を選ぶなら、外壁と外壁の隙間を埋めるシーリング材も良いものにしなければ結局メンテナンススパンは変わらなくなってしまうと言います。

 

 


負担的には20年後の塗り替え費用の方が小さい(建築時の100万円と20年後、40年後の100万円は金銭的苦しさが違う)ので、安い外壁材のほうが良いかもしれません。

ここをどう考えるかは人それぞれでしょう。

 

我が家では外壁コストを抑えても良いのでは?という考えになりそうです。

 

 

 

全館空調も検討の余地ありです。

私は全館空調の導入は間取りを見て良く考えるべきだと思っています。


現状の全館空調は手間が多く、メリットよりデメリットの方が多いのでは?という気がしないでもありません。

 

 

家電製品の進歩は著しく、最新のエアコンには自動清掃機能がついていて、多くとも一年に1回手入れするかしないかというところまで来ています。

価格も小さな部屋用では数万円から10万円、大きな部屋用でも20万円を切っているので、全ての部屋につけても100万円はかからないでしょう。

 

それに対して全館空調はフィルターの掃除が定期的に必要(噂では一週間に1回とも一カ月に1回とも)ですし、電気代も最新のエアコンを必要なところだけつけたほうがおそらく安いし手入れも楽でしょう。


また、もし調子が悪くなったり、壊れて交換となったりした場合、家に備え付けである全館空調だとメンテナンス費用、交換費用が高くなることは自明です。


固定資産税も全館空調が付くことによって高くなります。

これはどのくらい高くなるか調べても良くわかりません(100平米だと年間2万円くらいという情報もあります)が、ネット上に苦情の声があまり漏れていないことを見るに、そこまで大きな負担にはならないと予測しています。

 

 


このようにコスト面とメンテナンス面においては全館空調の悪いところが目立ちます。しかし機能面については非常に優れたメリットが3つあります。

 

  • フィルターによる花粉や砂埃の除去

花粉症が酷い、周辺に小学校等の砂埃が舞う施設がある、騒音施設がある、虫が多い等で窓を開けられない場合、フィルターは大活躍です。

掃除の手間を補って余りあるメリットだと感じる人も多いでしょう。

また、フィルターを通した空気しか室内に入らないので空気中の埃自体は減り、フィルター以外の掃除頻度は減るのでむしろ掃除が楽になるという意見もあります。

 

  • 家全体の温度差の軽減

トイレだけ、お風呂だけ、2階だけ寒い、暑いとなると部屋の移動が億劫になります。

冬に寒いお風呂に入りたくなくなったり、夏に涼しいリビングから動きたくなくなったりというのは「時間に対してルーズになる」ということで、生活の質を下げてしまう要因になります。

高齢の場合は温度差による心臓への負担も気に掛けねばなりません。

 

  • ドアのない広い間取りに対応できる

全館空調が適している間取りというものがあります(エアコンに適していない間取りがあると言ったほうが正確でしょうか)。

エアコンは空気の吐き出し口が一点になりますから、部屋が広くひと続きである場合、荷物が多く風の通り道が遮られている場合、部屋そのものに凹凸が多くある場合は部屋全体の温度を均一にすることができません
それ故に最新のエアコンはカメラをつけたりセンサーをつけたりして、人のいるところをピンポイントで温度管理したり風の通り道を工夫したりするわけです。
全館空調の場合は各所に空気の排出口がありますから、こういった心配がありません。

 

これらのメリットはデメリットを補って余りあるものです。

予算に余裕がある場合、全館空調を導入したら幸せになれると思います。

 

 

 

我が家の場合、妻が花粉症持ちなので全館空調のフィルターに魅力を感じていました。

しかし結局家の外に出てしまえば花粉を吸いこんでしまうわけで、ずっと家の中にいるのでなければフィルターのメリットがどの程度あるのかと思うと、実感は薄いかも知れません。

そもそも、家から出ないのであれば現状のエアコンだけでもほとんど症状は出ていません

 


子どもが産まれたら少しでも室内の空気を綺麗にしておきたいと思うのかも知れませんが、過剰に気にし過ぎて菌に一切触れないというのも良くないと思っています。

 


家の温度差が軽減されるというのも、近年の高気密高断熱の家においてそこまで差が出てくるものなのでしょうか?

 

高気密高断熱の謳い文句で「エアコンをつけていないのに床が冷たくない」とか「夏の夜でも寝苦しくない」というものを良く聞きます。
これが本当なら、部屋の移動が億劫になるほどの床が冷たくなったり、部屋がサウナ状態になったりするのか疑問ですし、仮にそうだったとしても、高気密高断熱のおかげでエアコンですぐに快適温度になるはずです。

 

 

最後に、全館空調はエアコンが適していない間取りにも対応できるというものですが、これから注文住宅を建てようという私にとってはこれこそ工夫次第でどうとでもなります
どうしても全館空調でないと上手く温度管理できないような間取りが良いというのであれば別ですが、今のところはそのような間取りを考えていません。


以上の理由から、我が家にとって全館空調は予算に余裕がある場合を除き不要という結論に至りました。


このように外壁材を安いものにして全館空調を不採用にするだけでも数百万変わってきます

 

 

浮いたお金を家そのものの広さやエクステリアに回すことができれば、外観はかなり豪華になるのではないでしょうか。

このあたりの意志もきちんとハウスメーカーに伝えていきたいと思います。


次回は大手ハウスメーカーから一旦離れて、地元工務店を探してみましょう。